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世界遺産:孔廟•孔府•孔林
(09.07.15)
所在地
:
山東省
儒教の始祖・孔子は、氏が「孔」で名前は「丘」、字が「仲尼」です。紀元前551年に現在の山東省曲阜市東南の泥山で生まれました。2,000年以上の歴史の中で、儒教文化は道教、仏教とともに3大思想に数えられるようになり、中国の文化や歴史に大きな影響を与えたほか、中国人の人格形成にも深く関わるようになりました。また、その影響力は東南アジア各国にも拡大していったのです。曲阜市にある孔府・孔廟・孔林は、中国唯一で最大規模の孔子を祀った廟・孔子直系の末裔が暮らした屋敷・孔子の子孫の墓地が一体となった建築群です。
この「三孔」のうち、最も大きいのは孔廟です。孔廟の正式名は「至聖廟」で、孔子の故居をもとに大きくなっていったものです。大成殿は廟の正殿にあたり、廟の中心です。唐代には「宣王殿」と呼ばれ5つの間がありましたが、その後修築されて7間に拡大されました。中国の「3大古殿」の一つにも数えられています。孔廟には漢代以降の碑が1,100体以上も保存され、封建社会の政治・経済・文化・芸術を現す貴重な資料になっています。孔廟は儒学者にとって非常に神聖な場所で、孔子や儒学への尊敬の思いを表すため、漢の高祖・劉邦からはじまって12代の皇帝が20回も自らここを訪れ、孔子を祀っています。また、皇帝が派遣した代表団が196回も訪問しているのです。2,000年以上の間に、孔廟は大きく15回修築され、31回の補修、1,00回以上の手直しが加えられています。
孔府は「衍聖公府」とも呼ばれ、孔廟の東側にあります。孔子一族が世襲する“衍聖公”を受け継ぐ子孫たちが代々ここで暮らしてきました。孔府の発起点は西暦1038年で、明・清両代の大規模な修築を経て、中国で故宮に次いで大きな貴族の邸宅となりました。孔府は封建社会に見られた典型的な建物で、役所と邸宅が一緒になった邸宅です。歴代の衍聖公は「詩礼伝家(詩と礼儀の伝達者)」の家訓を継承し、祭器など約8万点を受け継いできました。このほか、孔府は明・清代の記録を保存していることでも有名で、400年にわたる記録物が6万件以上もあります。
孔林の正式な名称は「至聖林」で、孔子とその一族の専用墓地です。世界で最も歴史が古く、面積が大きい家族墓地となっています。紀元前479年に孔子が没したあと、曲阜の町の北にある泗水のほとりに葬られ、その後も子孫らをその周りに葬ったことで形成されました。漢代以降、歴代の当事者は孔林を13回にわたって修築し、面積約200平米と現在の規模まで大きくされました。現在、ここに葬られている孔子の直系の末裔は76代、傍系の末裔は78代になります。また、漢朝以降は墓碑を建て始めたので、その後は宋、元、明、清、民国を経て現在までに3,600あまりを数えます。また孔林は、碑林としても知られ、歴代の書法芸術の貴重な資料になっています。孔子の死後、弟子たちが各地から珍しい樹木を集めてここに移植したため、孔林には1機が万株以上の木が見られます。
曲阜市では、人口の5分の1が「孔」姓です。毎年決まった時期に孔廟で孔子を祀る儀式が行われています。
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