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中国の見どころは、必ずしも発展著しい大都市や、30にのぼる世界遺産だけではありません。中国全土それぞれのエリア・街に独特の個性があり、たとえ有名な観光スポットであっても、見逃されがちなポイントは数多くあるのです。知って得する観光情報はこちらから!
 張家口  (10.09.08)






所在地河北省

 張家口は河北省西北部に位置します。内モンゴル高原と華北平原が交わる所で、横に山脈が走って地理を分断しているため、草原文明と農耕文明が融合し、万里の長城内外の人々が共存してきました。独特の地理のため、昔から戦乱の絶えない場所で、「戦争走廊(戦争の廊下)」とも呼ばれていました。北京にも近いため、かつては兵隊の駐屯地として利用され、少数民族の侵入を阻んできました。ここで異変が発生するたびに、都市機能も大きく変わっていったのです。
 いつ誰が言い出したか分かりませんが、年中吹きすさんでいる風は、ここで自然界の永遠を作り上げるそうです。北方からやって来た風は内モンゴル高原を通り、いくつか山を越えたのち、広大な草原に別れを告げて華北平原に抱かれるのです。立ち並ぶ風力発電タワーは自然をエネルギーに変えるほか、荒々しい北方の寒風を人々への恵みに変えていきます。
 平原の温和さと高原の壮大な美しさのつなぎ目になっている張家口ですが、現在はここで暮らす人たちと同じく、平和で素朴で慈愛に満ちた外見と同時に、懐かしさを思い起こさせる表情を持っています。
 万里の長城はここで暮らす人にとって珍しいものではなく、頭をちょっと上げるだけで視界に飛び込んできます。張家口の真ん中に走る山の中には、天然の「長城博物館」もあります。戦国時代の趙から明朝まで、8代にわたる王朝がここを選んで長城を築いたのです。長城の建築方法も石積み方式や切り出し方式などさまざまです。また、ここで見られる長城は現代人の目に「風景」として映るものではなく、度重なる攻撃や防御に酷使され、硝煙に包まれてきたのです。

 草原は遊牧民のふるさとです。草原は彼らに牛馬の恵みを与えただけでなく、勇敢な性質や自然界と戦いながら生活する強さを与え、遊牧生活を強いてきました。歴史上に見られる匈奴、契丹、鮮卑、蒙古といった民族は、相次いで草原の支配者として君臨してきました。また彼ら民族の歴史は、中原地域に住む民族との戦争の歴史でもあったのです。
 張家口は今も昔も小さな地方都市です。現代化の波はこの小都市にも大きな変化を与え、街のあちこちに新しい息遣いが感じられますが、今も訪れる人に街自体に染み付いた歴史の香りを感じさせてくれます。モンゴル高原は中原地域に比べて物資に恵まれず、生活資源の不均衡が少数民族を中原地域との闘争に駆り立てていました。現在では国内協調のもと、張家口も重要な物資輸送ルートとしても良好な発展のチャンスに恵まれています。

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