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黄鶴楼
(09.10.28)
所在地
:
湖北省
黄鶴楼は湖北省武昌市の蛇山に位置し、黄色い鶴に乗った仙人がここを通ったという伝説からこの名前がつきました。「天下絶景」という美称もあり、湖南省の岳陽楼、江西省の滕王閣と並んで「江南三大名楼」とされています。
黄鶴楼は三国時期の呉の時代にあたる黄武2年(西暦223年)、当初は軍事目的で建設されました。呉の孫権が「以武治国而昌(武をもって国を治め繁栄させる)」(「武昌」もここからきている)を実現させることを目的とし、城を守り眺望をよくするためのものでした。唐代になり、軍事性質から徐々に名所へとその意義が変わり、歴代の文人墨客がこぞってここを訪れ、今もよく知られている詩を残しました。唐代の詩人・崔顥は伝説の仙人を偲んだ詩「黄鶴楼」で、「昔人已乗黄鶴去、此地空余黄鶴楼。黄鶴一去不復返、白雲千載空悠悠。晴川歴歴漢陽樹、芳草萋萋鸚鵡洲。日暮郷関何処是、烟波江上使人愁」と詠み、この詩は長年にわたって愛され、黄鶴楼の名声をさらに高めました。
唐の永泰元年(765年)までに黄鶴楼はすでに一定の規模まで拡張されましたが、度重なる戦火であちこちが何度も壊されました。最後の一棟が作られたのは同治7年(1868年)のことで、光緒10年(1884年)に壊されからは補修されていません。
1981年10月、黄鶴楼の補修工事がスタートし、85年6月に完成しました。メインの黄鶴楼は同治年間のものをモデルに、現代的な工程を取り入れてさらに大きな規模で造成されました。5階建てで庇が鋭く反り返りてっぺんには瑠璃瓦がはめこまれ、高さが51.4メートル、底辺の幅は30メートル、各階には大型の壁画や文物などが配置されています。最下階には広いロビーがあり、正面には大きな陶器製の壁画「白雲黄鶴」が飾られています。2階にある大理石には唐代の閻伯瑾が著名人の逸話を記した「黄鶴楼記」が刻まれ、壁にある2枚の壁画は、黄鶴楼と武昌の歴史を描いた「孫權築城」と三国の著名人とその動きを描いた「周瑜設宴」です。3階のロビーにある壁画は、崔顥や李白、白居易など唐・宋代の名人を描いた人物画で、すべて黄鶴楼を称える名詩を詠んだ人たちです。
メイン棟の周囲には、勝象宝塔、碑廊、山門などの建築物があり、いずれも独特の民族的な雰囲気を備えています。また、蛇山にそびえ立つ白雲閣は4階立てで、高さ29.7メートルです。前楼と後閣とで「白雲黄鶴」を形づくり、武漢名物になっています。
遠方から眺めた黄鶴楼はまさに鶴が羽を広げて飛んでいるようで、独特の美しさを誇っています。
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