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 連雲港花果山  (09.11.11)






所在地江蘇省

 新浦の東南15キロ、南雲台山系の花果山は連雲港市で最も有名な景観区です。区内の面積は12.8平方メートルで、区画面積は84.3平方メートルあります。花果山は神話や伝説に彩られた山で、長年にわたって多くの旅人たちが続々とこの洞天福地(道教の吉祥地を表す)に足を運んできました。呉承恩が記した小説「西遊記」によると、花果山は孫悟空のふるさとで、その名声を一層高めています。
 花果山はもともと「蒼梧山」または「青峰頂」と呼ばれていました。雲台山脈の主峰として花果山の五女峰は海抜625.25メートルあり、江蘇省で一番高い峰です。山門は1996年7月1日からオープンし、足を踏み入れたとたん「西遊記」の息吹が感じられます。山門は伝統的な古城風に作られ、正門正面の上部には孫悟空の顔が大きく広がり、アーチ型の門が3つ連なっています。北側には西方にお経を受け取りに行った僧侶4人のレリーフがあり、門の下には6匹の獅子が門を守っています。また、門へ続く階段の手すりには109匹のサルがくっついて旅人を迎えています。山門の裏には「東勝神洲」と大きく書かれた額が掛けられています。3つの門のうち一番大きな正門をくぐると、松林の中にある呉承恩の彫像が目に入ってきます。花果山を訪れてから「西遊記」を読むと、その面白さが一層感じられるのです。
 花果山には人工の彫像のほか、自然が生み出した様々な形の奇石があり、それぞれポーズの違う「猿石」や「沙僧石」、「八戒石」などもあります。「唐僧石」は三蔵法師や使徒たちの姿を表しているかのようです。また、如意棒に似た「定海神針石」や「石鼓」などは、小説に出てくるものと形だけでなく大きさまでそっくりです。花果山には洞穴が大小合わせて数百もあり、現地の人達は「七十二洞」と呼んでいます。様々な大きさや形、奇怪なものや繋がったもの、謎めいた洞穴など、それぞれが個性的な特徴を持っています。呉承恩のイマジネーションがこれら自然の産物から孫悟空たちを生み出し、人々の前で生き生きした動きを見せてきたのです。
 花果山の洞穴には、入り口に水のカーテンのような滝が流れている場所があります。入り口にかかって下まで流れ落ちてゆく滝の様子や、その奥にある深い洞穴のたたずまいは非常に神秘的です。滝の上方には清の道光帝が授けた「心印石屋」の文字があり、孫悟空が暮らした場所を表しています。また、花果山には「西遊記」の故事にちなんだ場所も多く、老君堂、盤龍松、仙人橋、南天門、唐僧家世碑、照海亭、美人松などが有名です。
 自然の景観だけでなく、山上にある古い建築も一見の価値があります。また、山の麓にある「阿育(アショカ)王塔」は花果山の代表的な建築物です。この塔は宋・天聖元年(西暦1023年)に建てられ、すでに千年近い歴史があります。八角形の9階建てで高さは10.58メートル、歴史を振り返ると震度8.5級の地震にも耐えてきたといいます。唐の大将・尉尺恭によって建てられたという言い伝えがあり、そのため「唐王塔」とも呼ばれています。三元宮は海寧禅寺とも言い、花果山で一番大きな古い建物です。唐の時代に建てられ、宋代に修築されています。寺の正門には道光帝が自ら書いた「敕賜護国三元宫」の文字がかかっています。寺には明の万暦30年(西暦1602年)に皇帝から授けられた「天下名山寺院」の碑があり、近隣に名高い仏教の聖地として、年中参拝客や線香の煙が絶えることはありません。

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