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日中の窓
中国で暮らし、働いている日本人の情報をお伝えします。
中国の病院事情
2005年10月6日(木)
<筆者紹介>
名前:シャン
国籍:日本
20代女性。2003-2005年、ボランティアとして中国大連市の高校で日本語教師の仕事をしていました。

 日本で生活していた時は、風邪をひいても病院に行ったことはなかった。ところが、中国生活1年目の冬、2度もお世話になった。自分では、環境に適応しやすい方だと思っていたから、とってもショックな出来事だった。
 私がお世話になったのは、大連医科大学付属第一病院。同僚いわく、「比較的有名でいい病院」だそう。私は40度以上熱があったので、まず、「発熱外来」(37度以上だと初めに受診するそう)にまわされた。そこで、高熱ながら入ってまず目にしたのが、「歓迎光臨 welcome」と書かれた足ふきマットだった。さらに、熱が上がりそうだった。中に入ると、カルテを書いてもらう用紙を買う(なんでも先払いが基本。入院の場合も。)。みなさん、SARSの時のことを思い出してください。発熱外来にいる病院スタッフは、まさに当時のような重装備。目しか見えないように帽子とマスク、手にはゴム手袋、白衣、足もビニールで覆われていた。熱を測って、血液検査、レントゲンと続く。それからやっと、先生とご対面できるわけだ。
 時々、同僚に通訳してもらいながら、発熱外来での問診を終えた。私はすでにこの時点でフラフラだった。
 その後、急用患者窓口に言って新たにカルテを購入し、内科医のいる部屋に行った。銀行だって郵便局だって、どこだって割り込んだ者勝ちの社会。でも、ここは、病院。病院だって人々は並ばない。カルテを出した者勝ち。みんなたくましく闘っている(そういう元気があれば病院は必要ないのでは?という疑問が残る…)。私の場合、同僚が割り込みに成功し、比較的待ち時間が少なくて問診を受けることができた。そして、点滴決定。やっと、横になれる、と思ったのは甘かった。「輸液室」と呼ばれる点滴室に移動して、看護士を待つ。でも、イスがたくさん並んでいるだけ。名前が呼ばれると、点滴を刺してもらいます。針を刺しながら、看護士さん同士が話していたのには驚いた。私に集中してほしい…、そう思った。終ったら自分で看護士を呼ぶ。風邪で声が出なくなっていた私は、隣の人に呼んでもらった。後は、飲み薬を買って帰った。
 本人の闘う力、付き添い、お金がないと、病院に行けないのかな…。言葉がうまく通じない土地で医療機関にお世話になるのは、正直こわかった。健康って本当にすばらしいと実感した経験だった。

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